2021年8月30日月曜日

LeanとDevOpsの科学

 なかなかの良い本であった。

世の中でLeanとかDevOpsとか言われているが、実際のところどうなのか?

みたいなところが、計測をもとに網羅的に紹介されている。

網羅的なのでチェックリストというか指針として使えるなと思う。

 CI環境を整えるとか、継続にdeployし続けるとか、ある意味では当たり前のことが言われているわけだが、セキュリティチェックを開発プロセスに組み込んで、毎回やるほうが効率がいいことがわかったとかは、なかなかおもしろかった。

最後の方の結果に関しては、全体的にここにメモを載せておく


組織モデル。これはユニコーン企業の秘密にもあった構造だ。たぶんもう業界標準。



チーム、マネジメント、リーダーシップのそれぞれについて、高いパフォーマンスを生む行動とプラクティスの一覧






A.1 継続的デリバリの促進効果が高いケイパビリティ

1. 本番環境のすべての成果物をバージョン管理システムで管理 GitHubやSubversionなどのバージョン管理を利用して、 アプリ ケーションのコードやコンフィギュレーション、システムのコン フィギュレーション、本番環境のビルドやコンフィギュレーショ ンを自動化するためのスクリプトなど、本番環境のすべての成果 物を管理するケイパビリティである。 第4章を参照。


2. デプロイメントプロセスの自動化 デプロイの完全自動化 (手 作業による介入が不要な状態) の実現の度合いである。 第4章を参 照。


3. 継続的インテグレーションの実装 継続的インテグレーショ ン (Continuous Integration: CI)は継続的デリバリの実現に向 けての第一歩である。CIとは 「コードに定期的にチェックインし、 チェックインのたびに重大な不具合を発見するための迅速なテス トがトリガーされ、不具合が見つかれば開発者が直ちに修正する」 という開発のプラクティスである。このプロセスによって正規化 されたビルドとパッケージを作成し、最終的にデプロイ、リリース する。 第4章を参照。


4. トランクベースの開発手法の実践 トランクベースの開発は、 ソフトウェアのデプロイとデリバリにおけるパフォーマンスの予 測要因となりうることが立証されている。 特徴は 「コードリポジト リでアクティブなブランチの数は3つ未満」 「統合前のブランチと フォークの『寿命』は非常に短い(たとえば1日未満)」 「アプリケー ション担当チームが統合の際のコンフリクトやコードフリーズ、 スタビライゼーションのためにコードへのチェックインやプルリ クエストをストップする 『コードロック』の期間がほとんど(ある いはまったくない」などである。 第4章を参照。


5.テストの自動化 ソフトウェアのテストが開発プロセス全般に 「わたって継続的に (手作業ではなく) 自動的に行われる、というブ ラクティスである。 効果的なテストスイートは信頼性が高い。 本当 の不具合を探知し、リリース可能なコードだけをバスさせる。 留意 すべき点は「自動化テストスイートの作成と維持管理の主な責任 を負うのは開発者」ということである。 第4章を参照。


6. テストデータの管理 テストデータは慎重に維持管理しなけれ ばならず、テストの自動化においてはテストデータの管理の重要 性が増しつつある。 効果的なプラクティスとしては 「使用している テストスイートに適したデータを入手する」 「必要なデータをオン デマンドで入手できる」「自組織のパイプラインでテストデータを 調整できる」「実施できるテストの量がデータによって制限されて しまわない」などが挙げられる。 ただし、 自動化テストを行うのに 必要なテストデータの量は常に極力少なくするべきである。 第4章 を参照。


7. 情報セキュリティのシフトレフト 情報セキュリティ関連の作 業を設計段階とテスト段階に組み込むことも、パフォーマンス向 上の重要なカギである。 具体的には 「アプリケーションの情報セ キュリティ関連のレビューを実施する」 「情報セキュリティ担当 チームをアプリケーションの設計段階からデモ段階までの全工程 に参画させる」「事前に承認された情報セキュリティ関連のライブ ラリとパッケージを使う」 「セキュリティ関連機能のテストも自動 化テストスイートの一部にする」といったプラクティスが挙げら れる。 第6章を参照。


8. 継続的デリバリ (CD) の実践 継続的デリバリとは 「ソフトウェ アを、ライフサイクル全体にわたってデプロイ可能な状態で維持 する」という開発プラクティスのことで、チームはこのデプロイ可 能な状態の維持を、 新機能の追加よりも優先する。このプラクティ スを実践すれば、チームのメンバー全員がシステムの質とデプロ イ可能性に関するフィードバックを素早く入手できるので、デブ ロイ不能との報告を受ければ直ちに修正できる。 また、本番環境へ のデプロイやエンドユーザーへのデプロイも随時オンデマンドで 行える。 第4章を参照。


A.2 アーキテクチャ関連のケイパビリティ

9. 疎結合のアーキテクチャ ー チームがアプリケーションのテストやデプロイを、他部署との調整を要さまにオンデマンドで、どのよ 度実施できるかは、アーキテクチャの結合の度合いによって決 協力に頼らず独立した形で作業を進められ、 それによりチームの る。 アーキテクチャが疎結合であれば、チームは他チームの支援や 迅速な作業と組織への価値提供とが可能になる。 第5章を参照。


10. チームへのツール選択権限の付与 本研究では「ツールを選 ぶ権限を与えられているチームのほうが継続的デリバリの能力が 高く、それがソフトウェアの開発とデリバリのパフォーマンスを 高める」との結果が出ている。 チームの効率を上げるのに必要なも のは何かを一番よく知っているのは現場担当者である。 第5章を参 照製品管理の領域におけるチームの権限については第8章を参 照)。


A.3 製品 プロセス関連のケイパビリティ

11. 顧客フィードバックの収集と活用 本研究で「顧客に関するフィードバックの定期的な収集と、製品設計におけるその活用に 対して、組織が積極的であるか否かが、ソフトウェアデリバリのパ フォーマンスを大きく左右する」との結果が出ている。 第8章を参 照。


12. 全業務プロセスの作業フローの可視化 チームにとっては、製品の開発段階から顧客対応段階に至る全業務プロセスの作業フ ロー (ならびに製品や機能の現況) の可視化とその十分な理解が必 須である。本研究で、このケイパビリティがパフォーマンスを大き く左右することが立証されている。 第8章を参照。


13. 作業の細分化 — 作業は1週間未満で完成できるよう、細分化す る必要がある。コツは 「ブランチを使って複雑な機能を開発し低 頻度でリリースするのではなく、迅速な開発が可能な機能に細分 化する」というものである。この手法は機能レベルでも製品レベ ルでも応用できる(たとえば MVP [実用最小限の製品] を利用する のも1つの方法。 MVP とは製品自体とそのビジネスモデルの「検証 による学び」が可能な規模の機能だけから成るプロトタイプのこ とである)。 作業をこうして細分化して進めれば、 リードタイムも フィードバックループも短縮できる。 第8章を参照。


14. チームによる実験の奨励 実現 チームによる実験とは、 開発 者が開発プロセスにおいて、チーム外の人々の承認を得なくても 新たなアイデアを試したり、仕様を更新したりできる能力を指す。 このケイパビリティを強化すれば、 チームは革新を迅速に実現し、 価値を創出できる。 特に「作業を細分化して進める」 「顧客フィード バックを製品設計に盛り込む」 「作業フローを可視化する」 といっ た他のケイパビリティと並行して強化すると効果が高まる。 第8章 を参照 (このケイパビリティの技術面に関しては第4章を参照)。


A.4リーン思考に即した管理・監視に関わるケイパビリティ

15. 負担の軽い変更承認プロセス 本調査研究で「チーム外の変 更諮問委員会 (CAB:change advisory board) のレビューを義務 付けるより、 (ペアプログラミングやチーム内でのコードレビュー など) ピアレビューをベースにしたライトウェイトな変更承認プ ロセスを確立したほうが、パフォーマンスが高まる」 との結果が出 ている。 第7章を参照。


16. 事業上の意思決定における、アプリケーションとインフラの監視 結果の活用 事業や日常レベルの作業に関する意思決定で、 ア プリケーションとインフラのモニタリングツールから得たデータ を活かす能力。 プラクティスとしては 「問題が発生したら担当者を 呼び出す」 というやり方よりも優れている。 第7章を参照。


17. システムの健全性のプロアクティブ (予防的)なチェック しきい値警告と変化率警告に基づいてシステムの健全性を監視し 問題の予防的な探知と軽減を図る能力。 第13章を参照。


18. WIP制限によるプロセス改善と作業管理 - 進行中の作業(WIP Work in Progress) を制限して作業フローを管理するというのは、 リーン思考の実践コミュニティではおなじみの手法であ る。 効果的に実践すれば、プロセスの改善、スループットの増大、シ ステムにおける制約の可視化が図れる。 第7章を参照。


19. 作業の可視化による、 品質の監視とチーム内コミュニケーショ ンの促進 ダッシュボードや内部Webサイトなどのビジュアル ディスプレイを品質やWIPの監視に活用すると、 ソフトウェアデ リバリのパフォーマンスが向上することが立証されている。 第7章 を参照。


A.5組織文化に関わるケイパビリティ


20. (Westrum 推奨の) 創造的な組織文化の育成 ―これは本研究 で採用した組織文化の測定基準であり、航空や保健医療などきわ めて複雑で高リスクな領域のシステムを専門に研究を重ねた社会 学者 Ron Westrumが提唱したモデルを下敷きにしている。そして 本調査研究では「この測定基準で、チームと組織全体のパフォーマ ンスを予測できるほか、燃え尽き症候群の軽減効果も予測できる 「こと」が判明している。 具体的にこの基準で測定できるのは、 情報 の流れ、 協働・ 信頼関係、 チーム間の仲介などのレベルである。 第3 章を参照。


21. 学びの奨励と支援 自組織は、継続的な進歩を遂げる上で、 「学 び」 を必須の要素と捉えているか。 学習を 「犠牲」と受け止めてい るか、それとも「投資」と考えているのか。 これが組織の「学び」の 文化を測る基準である。 第11章を参照。


22. チーム間の協働の支援と促進 従来、チーム同士は「縦割り」の関係にあったが、 それをどの程度脱却し、開発・運用・情報セキュ リティの領域で相互連携を果たせているのかについて、そのレベ ルを反映するケイパビリティである。 第3章および第5章を参照。


23. 有意義な仕事を可能にするツール等の資源の提供 職務満足 度の予測要因となりうるケイパビリティである。 強化のキモは 「各 構成員が困難でも有意義でやりがいのある仕事ができ、自身のス キルを活かし判断力を働かせる権限を与えられること」 「各構成員 が、 職務を全うするのに必要なツール等の資源を与えられること」 リソース である。 第10章を参照。


24 改善を推進するリーダーシップの実現や支援 改善を推進するリーダーシップとは、 DevOps の実践に不可欠な技術的作業とプ ロセス関連作業を支援・増強するもので、 次の5つの要素から成る 「ビジョン」 「知的刺激」 「心に響くコミュニケーション」 「支援 を重視するリーダーシップ」 「個人に対する評価」。 第11章

2021年8月25日水曜日

サイボウズ流 テレワークの教科書

 IT業界であればチャットなどは元々利用しているだろうし、zoomなどのテレビ会議システムも利用しているので、そんなに真新しい内容はない。

ただ、

分報、ザツダンはいいかもなとは思った。

自分がやっていることを一々書くのは良いかもしれない。

ザツダンは、コミュニケーションの機会を意図的に増やすのがいいらしい。

機会とチャネルを両方増やすのが良いというのは、そのとおりだと感じる。

また、言語化がいままで以上に求められており、言語化して不明瞭さをなくしたコミュニケーションが必須となる。

ただ、基本的には書いてる内容で、重要な部分はオンラインオフライン関係なく大事なことな気がする。

オンラインになることで、意図的に今までやっていたことを言語化して仕組み化する必要があるということだと思う。



無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

 基本的には、全てをマニュアル化することにより改善する余地が生まれてくるという旨を繰り返し言っている。

内容に説得力があり同意できる部分も多い。

マニュアルを現場からのアイディアを吸い上げつつ更新して行くことで生きたマニュアルになる。

この視点は大事だと感じる。

また、マニュアルのフォーマットして一例を上げると


「部下に注意をする」とは

何:部下のミスやトラブルを是正する行為

なぜ:部下にミスやトラブルの原因を認識させ、反省してもらうことで成長を促す

いつ:部下がミスやトラブルを起こしたとき

誰が:自分


のように作る。マニュアル化することで各個人の力量に依存していたものが見える化されて、担当者が変わっても同程度の結果を残すことが出来るようになる。

結構はっとさせられたのは、管理職に向いていないのは性格のせい。と言ってしまって思考停止に陥っては行けないということだ。

人を変えることで解決を図るのではなく、構造的な問題が何かを明らかにして、それに対処して管理職に向いていないと思える人でも成長を促すという点と

管理業務もマニュアル化することで、だれでもある程度の成果が出るようにしていくということだ。それが会社を強くしていくのだと思う。

あとは、問題がある部下の性格を変えようとするのではなく、行動を変えることで解決を図るとか。Dead lineを設けるとか。当たり前といえば当たり前のことが書いてある。


ソフトウェアの開発でもマニュアル化出来ることは沢山あると感じるので、マニュアル化しつつ、改善していきたいものだ。

2021年8月12日木曜日

失敗の科学

 良書ではある。

ファクトフルネスとLeanの内容が一個になったような感じ。

基本的には、よく考えて練りに練った案よりも、とにかく試して失敗してフィードバックを得て改善していったほうが良いものが生まれるということが書いてある。

その際に、問題になるのが

失敗を公にすることに対する心理的な抵抗をどのようにして組織的に排除して、失敗を共有するのか?

また、どのようにして失敗したことを計測して次に生かしていくのか?

ということが事実をもとにしながら書いてある。

とにかく計測して客観的な情報を集めないことには改善も進まないというよりは、何が失敗かを見直すことも出来ないというのがある。

なので、とにかく計測することが重要だ。

計測できるようになったら、失敗を公にすることに対するデメリットの排除をすることだ。

評価には使わないとか、積極的なレポートを逆に評価するとか。

そうやって集めた情報を分析して結果をレポートしてあげて、マニュアルにフィードバックしていくことで、堅牢な仕組みを作ることができる。

重要なのは、計測と高速のイテレーションであるなと感じた。

2021年8月6日金曜日

アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)

 面白い本ではあったが、いろいろなマネージメントの本を読んだあとだと、個人の宣伝用の本かなと感じるところもある。

内容的には、以下に心理的安全性を高めることが重要か?という点にあるが、平常時のルーティーンワークを継続的に効率化するための方法であり、軍隊の非常時には向かないかもなとは思う。

内容は面白いが、なにか応用できる部分があるかというとそうでもないというのが感想となる。

2021年7月31日土曜日

プロジェクトマネジメントのトリセツ

 会話形式で書かれていて、面白いが基本的なプロジェクトマネジメントの手法については抑えられていて、素早く基礎知識を得るには良かったおともう。


長期のプロジェクトでは複数のフェーズを分ける。フェーズごとにサイクルを回していく。


  • 前提条件:
  • 制約条件
  • 作業計画(WBS)
  • スケジュール(Gant chart)
  • オーナー
  • ステークホルダー
  • コミュニケーションチャネル
これらを明確にしないと始まらない。

フェーズわけとしては
  1. 企画
    1. コンセプト
    2. テーマ
  2. 基本設計
    1. 全体構造
    2. 全体と部分の関係
  3. 詳細設計
    1. 詳細な設計
    2. コストの計算
  4. 実装
  5. 運用
こういったわけ方がある。
それぞれのフェーズ内にライフサイクルがあり
  1. 立ち上げ
    1. 活動を始めることを明確にする
  2. 計画
    1. スコープを明確にして、計画を作成する
  3. 実行
    1. 経営資源を有効に活用する
  4. コントロール
    1. 目的と合致した成果が生み出せているのかのモニタリングを行う
  5. 終結
    1. 納品や成果報告を行い完了する
WBSで作業を細分化して、それをもとにgantを作る
PERT(Program Evaluation and Review Technique)を利用してクリティカルパスを明確にするのもある。
複数の作業者がいる場合はWBSの横軸に担当を入れてTRMを作成するのが良い。

計画時にリスクマネジメントについても考えておきたい。

テーマ設定とマスタープランの流れと項目は図を入れておく










2021年7月20日火曜日

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

 やっと読んだ。

読みつがれているというだけあって、名著に分類されると思う。

最初の方は、工場の立ち上げ等を例にとっているが、現代のソフトウェアの会社にも応用できる内容だと思う。

マナエージャーの仕事は、その担当組織のアウトプットを最大化することで、自分の組織や部下のアウトプットを最大化することに費やされているのか?ということが常に問われ続けるべきだということだ。
正直、耳が痛い面もある。自分の行動が常にそうだとも言えない気もする。

また、社内だけではなく業界にアンテナを張り続けているのか?

新しいアイディアを自ら試しているのか?

こういうのは基本だと思う。


例として、朝食工場を例にしており、これは製造業の工程管理に関して具体的なものであると思う。だが、ソフトウェアの現場でそのまま利用できるかと言うとそうでもないと思う。


レポートの作成の意味としては、作成者が厳密にレポートを作成をすることにより業務の確認処理が行われる効果もある。

情報収集は、マネージャーが自分で歩いて回って詰めたほうが効率的なことも多い。

情報収集は式決定のために必要なものであり、マネージャーが行うべき基礎。

また、自分の意見を伝えたり、意思決定の方法のアドバイスをしたりとかはナッジング(ツッツキ)という。


マネージャーが部下の進捗をモニタリングするのは当然の業務である。
ただ、頻度が重要になる。部下が初めてやる作業なら、高頻度でモニタリングが必要だし、なれているなら最終チェックだけで良いかもしれない。
担当者の習熟度によって変える必要がある。


ミーティングは、効果的に行われて行く必要がある。


プロセス中心ミーティング
定期的に行われて、情報交換や共有等が行われる必要がある。
1on1、スタッフミーティング、業務検討会

1on1
相互に教えたり、情報を交換することにある。
部下から、自分の専門ではない分野について教えてもらうのもよい。
頻度は、相手によって変えて良い。未熟なら週に一回。ベテランなら2,3週間に1回など。
部下に準備してもらい、部下のオフィスに出向いてやるのがよい。

スタッフミーティング
2人以上に関連する議論ならば何でも良いが、議題を決めて行うのがよい。
また、反対意見を持つ人間がいつほうが、問題が浮き彫りになりよい。
リーダーは、議題を起動に載せて、メンバーが課題の解決の担当になるように話をまとめて意思決定することだ。
出席者は、部下と上司でありお互いのことを知っている。

業務検討会
まり交流のない人どうしのための意見交換の場。
1on1も、スタッフミーティングも一緒にする機会のない人同士の、教育と学習を継続して行うことを目的とする。
主催するマネージャーは、発表者を助けるために、何を強調すべきか、何に触れるべきではないのか。などを助ける必要がある。
検討するマネージャーは積極的に質問するなどの盛り上げ役もやらねばならない。


使命中心のミーティング
特定の成果を上げるための会議。
司会者が招集する。何をする会議なのか?最終的な意思決定は何がなされていなければならないか?等が明確でない限りは招集すべきではない。

使命中心のミーティングが25%以上になったら、組織不全の兆候といえる。


意思決定の場

意思決定では、上司と部下とかが関係なく意見を言えるべきだ。
テクノロジー分野では、若い人ほど最新知識に精通している傾向があり、マネージャーの知識は陳腐化していることが多い。ミドルマネジャーは、その両方を繋ぐ役割も期待されている。
・どのような意思決定をする必要があるのか?
・それはいつ決めなければならないのか?
・誰が決めるのか?
・意思決定する前に相談する必要があるのはだれか?
・その意思決定を承認あるいは否認するのはだれか?
・その意思決定を知らせる必要がある人はだれか?

プランニング

環境の要求するもの。
現状は何が求められているのか?また1年後には何が求められるのか?その時の差分はなにか?
こういったことがわからないと計画が立てられない。

現状の把握
現在の仕掛りのプロジェクトと可能な作業の能力を把握する必要がある。

ギャップを埋める
ギャップを埋めるために何をする必要があるのかを明らかにする段階があり、その次に何ができるのかを明らかにする段階がある。出来ないことを求めても仕方がないしということだ。

最終的には、どんな影響をいつ与えられるのか?などの尺度で、実際に実施することを決める。
この決めた項目と、実際の行動がアウトプットになる。

組織

組織は、使命を中心として事業組織と機能を提供する機能組織のハイブリットなる。
ソフトウェアの場合でも、エンジニアは機能組織となると思う。
すべてを事業中心にすべきではない。
共通の知識を蓄えて、横展開したりなど、てこ作用を発揮しにくくなるからだ。
事業部のリソースの取り合いは発生するが、バランスを取りながら、両方を持つことが必要となる。

専門技能を提供する組織にも所属している人が事業部にも所属して、内部リソースの調整を行う。
ただ、具体的な調整の方法等は書かれていない。
意思決定の際にあった、いつ決めるとどれだけ効果があるのかなどが鍵になるのだろうか?それとも機能組織のポストのパワーだろうか。

2面組織などとも表現されてはいるが、結局は本務と横のつながりを作るための組織の2つに所属するということだ。
ただ、かなり高度なセルフマネジメントは必要になるので、実際に手を動かしているような人の場合は、不適切かも。


組織コントロール

この部分はちょっとソフトウェアの開発には不向きかも。
ゲームのように競争を煽るような指標を出すのもよいが、それが成果につながるかは、仕事の内容による。


習熟度によって関わり方は変える必要がある。

低:いつ、どこで、何を、どうするのか?などを明確に示す
中:お互いの判断力を信頼して、話しながら決める
高:目標の設定のみをして、モニタリングするだけ

日常ご有無ではモニタリングをすればいいだけの相手でも、緊急時にはすべてを細かく指示する必要にも迫られる。遠慮してはいけない。


考課
相手に率直に伝える必要がある。
思いつくものをすべて洗い出し、最後に重要でないもの。業績の向上に役に立ちそうもない。もしくは、優先度の低いものを消して伝えるようにする。
たくさんのことを伝えられると混乱するからだ。
2つまでに集中したほうがよい。

辞めようとしている人間を引き止めるのであれば、すべての予定をキャンセルして話を聞かなければならない。
相手に重要な問題だと認識しているときちんと伝えなければならない。


点数表

100点で優れている

〈生産関係〉

■工程、組立て、試験生産というように自分の仕事の業務内容をはっきりさせる。 10点 

■現在取りかかっているプロジェクトの中で制約的ステップとなっている困難な点を見つけ、それを中心にした仕事の流れを描く。 10点 

■自分の仕事の中で受入れ検査、仕掛り検査、最終検査を行なうのに適切な場を規定し、かつ、これらの検査が処理段階をモニターするものなのか、遮断式のものなのかを決める。また、基準を緩めて可変的(弾力的)検査方式に移れる条件を明らかにする。 10点 

■グループのアウトプットを測るための6つの新しいインディケーターを見出す。ただし、それらはアウトプットを量的にも質的にも測定できるものであること。 10点 

■仕事の場でこのインディケーターを定例的に使ってチェックする習慣をつける。また、スタッフ・ミーティングでもこの検討を定期的に行なう。 20点

■いま一番力を入れている最重要の戦略(行動計画)は何か。それを必要とした環境からの要請と、現在の状況や、事態の動きはどうか。もしこの戦略を成功裡に実施できたなら、あなたや会社にとって満足すべき状態が結果として現われてくると思うか。 20点 

〈テコ作用〉 

■一番退屈で時間のかかる仕事の簡素化を実施する。全関連作業手順の少なくとも3割を省略する。 10点 

■自分のアウトプットを明確化する。つまり自分が管理し、また影響力を及ぼしている組織のアウトプットの構成要素は何か。重要度順にリスト・アップする。 10点 

■情報や知識を収集する方法を分析する。〝見出し〟〝新聞記事〟〝報道週刊誌〟のバランスはどうか。重複しているか。 10点 

■〝旅〟に出てみる。その後、旅の途中で出会った人々との交流や取引を列挙する。 10点 ■1カ月に一度は〝口実〟を見つけて旅に出るようにする。 10点 ■部下に次に任せようとしている仕事はどのようにしてモニターするつもりかを書き出す。何をいかにして見ているか、また、どの程度の頻度か。 10点 

■ゆとりが生じたときにこなせるプロジェクトの一覧表をつくり出す。 10点

■部下の一人ひとりとワン・オン・ワン・ミーティングをスケジュールを決めて行なう。(ワン・オン・ワン・ミーティングとはどういうものであるかを事前に説明し、準備させる) 20点 

■カレンダーで先週のところを見る。活動を、重要性(テコ作用)の低いもの、中程度のもの、最重要のものに分類する。最重要に入るものをもっと多くするための行動計画を作成する。(どの活動を減らすことにするか) 10点 

■次週の時間面での困難さを予測してみる。どのくらいの時間がミーティングに取られると思うか。どれがプロセス中心ミーティングで、どれが使命中心のミーティングか。もしも後者が自分の時間の25パーセント以上を占めているなら、それを減らすにはどうしたらよいか。 10点 

■向こう3カ月間、組織にとって最も重要な目標は何かを明確化する。キー・リザルトが出るようにそれを推進する。20点

■前記の事柄を部下とも充分討議した後に同様にやらせる。 20点 

■自分の責任範囲だが未処理になっている決定がいくつあるかをリスト・アップする。そのうち3つを選び、6つの質問法を用いて意思決定の仕方の筋道を立てる。 10点 

〈業績達成〉 

■マズローの欲求段階説に従って自分の動機の状態を評価してみる。ついで部下のやる気についても同様に行なう。 10点 

■部下に競争のルールを説明し導入する。つまり業績達成基準を示すための一連のインディケーターを決める。 20点

■部下に、タスク関連のフィードバックを与える場合、 どういうやり方があるか、その様々なやり方をリスト・アップする。 そのフィードバックを基にどのくらい進歩したかをどれだけうまく把握できるか。10点

■部下一人ひとりのタスク習熟度を低い、中位、高いに分類する。それぞれにふさわしいマネジメント・スタイルを評価す る。今、自分の用いているマネジメント・スタイルをあるべきスタイルと比較する。10点

■一番最近に上司から受け取った考課と、部下に与えたタスク関連のフィードバックとしての一番新しい考課を評価する。 それは業績を向上するのにどのくらい役立ったか。それを行なうときのコミュニケーションのやり方は、どんな状態のも のであったか。20点

■こうした考課を理想的な形でやり直してみる 10点