読む価値のある本だと思う。
しかし、ソフトウェアエンジニアとしてシステムの基本設計をしたことがあったり、その議論に参加したことがあるならば、システム思考というのはある程度は身についていると思う。
アーキテクチャと言ったりもすると思うけど。
身についていないと、議論ができないからだ。
システム思考というのは、境界があって、入力があり処理があり出力があるという状況や物事を全体的に俯瞰して記述するということに他ならない。
ソフトウェアのシステム設計とシステム施行で異なる点があるとしたら、世界が非線形であるという事と時間軸を考慮に入れてにシステム思考は事象を記述しようとしているところだ。
ソフトウェアの設計の場合は、安定稼働が求められるので、当然と言えば当然だけど時間軸で変化しないシステムの構築を目指すが、現実には時間軸の影響によりシステムは不安定になり非線形となる。そのような状況を記述しようとしているところが良い。
システムの結果生み出されるものを改善するためのレバレッジを聞かせるポイントをまとめてくれているのは良い。
数字などをいじりがちだけど、レバレッジが効かないことが多い。
パラダイム(常識や規範や考え方や価値観など)を変えることが最もレバレッジが効く。
目的
自己組織化(システムの構造そのもの)
ルール
といった順番にレバレッジが効く。
当たり前だけど、変える難易度も高いと思う。