2018年9月23日日曜日

はじめての人にもわかる金融商品の解剖図鑑

いろいろな金融商品が広く浅く解説してあって勉強になった。
この本ではこのようにすべきと言うようなことは書いてはいないが、メリットとデメリットがきちんと書かれており自分のように金融商品にあまり詳しくない人間が読むのには良いと思う。
専業のトレーダーでない限りは
・株式投資はインデクス投資
・債権は国外
・それ以外は買う側が不利なものばかり
といった内容になるかと思う。
金融商品が役所から名指しで、良くない商品だと言われているものもあるのだと知って驚いた。そしてそれを知らずにみんな買っているのだなと。。。
株主優待目当てで生株を買うのはいいかもしれないがやはりインデクス投資がいいようだ。
金融商品というのは、お金に余裕のある人に対して利益ではなく安心や夢を売っているのであり、最終的な金銭的な利益は提供しないというのがよく分かる本であった。
保険についても示唆があったが、死んだときなどには備える必要があるが、医療保険などは無駄で、医療保険が払える経済力があるなら、入院などしたときにも貯蓄でなんとか出来る。というのはそのとおりだなと言う感じ。それよりは就業不能なクリティカルな状況に備えたほうが良さそうだ。


2018年9月19日水曜日

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

良書でした。
Google、Amazon、Facebook、Appleについては、自分がIT関連の技術者というのもあり知らないことはあまりないだろうと思いつつ、改めて知らないことがあるかなと言う気持ちで読んでみたら知らないことだらけだった。
特にAppleが高級品としての地位を確立していった結果として、4社の中で最も寿命が伸びるだろうというのは納得感があった。
Amazonにしても参入障壁の構築のために物流を牛耳ろうとしていることは、知っているようでいて実は気がついていないことが書かれていた。
Googleにnews記事を提供したメディアは結果として没落しており、最も重要な顧客の情報はGoogleのものになっているという。最近だとユニクロがGoogleと協業するというnewsが出ていたが、顧客データをGoogleに握られて販売チャネルが自社のサイトではなくGoogleの検索窓にならないようにユニクロはどうやって自社の情報などを守っていくのか注視したい。
ITの技術に関することは書かれておらず、ビジネスの観点から見た企業についての情報が書かれているので、技術者の方が楽しめると思う。

2018年9月11日火曜日

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

内容は現状の経営の学者の世界がどの様になっているのかの紹介が主になっている。
トランザクティブメモリーといった、誰が何を知っているのかといった話は役に立つとは思う。自分もその部分が読みたくて買ったわけであるし。
経営学の状況については単純に楽しめるが、それが役に立つのかというとそうでもない気がする。

2018年9月8日土曜日

Bluetooth Low Energyをはじめよう (Make:PROJECTS)

BLEについての基本的な仕様などについて書かれている。
Advertisingはscanの際に用いられるし、CCCDはNotificationなどの時に必要な知識になる。ただ、これらを知らなくてもアプリケーションを作成するのに困ることはないとは思う。
BLE関連のライブラリの作成やBLE関連デバイスとアプリケーション両方を作ろうとしている前に一通り読むと良いと思う。
ただ、AndroidやiOSには、本に書かれていないKnowHowがある。

2018年9月7日金曜日

オリバー・ストーン オン プーチン

これはだいぶ面白い本であった。
西側から見たらロシアは悪者だが、どんな行動もロシアにはロシアの事情があっての行動だったりするのがよく分かる。
実際に、どこまでが真実かはわからないけれども日本で触れるニュースとは違った視点が持てるのか確実だと思う。
日本はやはり西側の国なのだというのがはっきりと分かる。
本を読むとシリアやトルコに対しても認識が変わる。
地理的な条件と石油がどこで出るのかということが国際関係に大きく関係しているのがわかって面白いので、
本を読んで国の地理的な関係がわからなかったらGoogleMapを見てみるのが良いと思う。
とてもおもしろい。
何年か経ってから読んでも面白さが半減するし、おそらく真実味が薄らぐので今読むのが良いと思う。

2018年9月2日日曜日

せつない動物図鑑

子供向きだけど、大人でも面白いです。
すぐ読めちゃうので、飛行機(国内)とか新幹線とかの移動中に読むのが良いかなと思います。
わりと共食いする赤ちゃんや親食い子食いする動物の話があります。

銃・病原菌・鉄

1万3前年前からの人類の発展について地理的な条件などを合わせつつ解説してくれる本。
地域の発展の差異は、それぞれの場所の動植物の種類の豊富さ、地理的に文明が伝達する速度など、基本的には自然環境が人間の発展にもたらした影響に関して丁寧に解説してくれている。また、東南アジアに関しては人種の豊富さについて触れられており、日本のように単一民族国家というのはかなり特殊で、それぞれの国で人種間の軋轢は多少なりともあり対立が過去にあったのを現在も引きずっている例があることを知れたのは良かった。

ただ、丁寧な解説は良いのだが、丁寧すぎて何回も同じ説明が行われているように感じもしたので、若干、読み物としてのテンポは悪いように感じた。個人的には下巻のほうが面白かったので、上巻で飽きてしまっても下巻まで読み進めるのをおすすめしたい。

横井軍平ゲーム館

 昔のおもちゃの生みの親についての本であるが、半生を振り返るというよりは、開発されたおもちゃの開発秘話などをほぼ時系列に追っているものになる。
ヒット作がいくつかあって、自分が生まれる前のものでも自分も知っていたりするが、それらが技術革新の結果もたらされたものではなくて、すでに世の中にあるものを工夫して、ヒット作を生み出しているさまが面白い。
アイディアだけでヒットを生み出すというのは、夢があるようでアイディアが出せない人間からすると、今までにない技術革新を生み出すのと同じくらいの難易度なのでなんとも参考にできる部分があるようでない内容であった。