2018年9月2日日曜日

銃・病原菌・鉄

1万3前年前からの人類の発展について地理的な条件などを合わせつつ解説してくれる本。
地域の発展の差異は、それぞれの場所の動植物の種類の豊富さ、地理的に文明が伝達する速度など、基本的には自然環境が人間の発展にもたらした影響に関して丁寧に解説してくれている。また、東南アジアに関しては人種の豊富さについて触れられており、日本のように単一民族国家というのはかなり特殊で、それぞれの国で人種間の軋轢は多少なりともあり対立が過去にあったのを現在も引きずっている例があることを知れたのは良かった。

ただ、丁寧な解説は良いのだが、丁寧すぎて何回も同じ説明が行われているように感じもしたので、若干、読み物としてのテンポは悪いように感じた。個人的には下巻のほうが面白かったので、上巻で飽きてしまっても下巻まで読み進めるのをおすすめしたい。

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