2020年4月10日金曜日

Javaによる関数型プログラミング

内容は悪くないけどKotlinで良いのでは?という気もする。
Streamの説明に多くのボリュームが割かれているが、遅延評価やストリームがそこまで必須になることも少ないと思う。

ただ、
http://media.pragprog.com/titles/vsjava8/code/lazy/fpij/Holder.java
一応backup
これは、非常に面白い。
インスタン生成の遅延をthread safeに行っている。


Javaによる関数型プログラミング ―Java 8ラムダ式とStream   Venkat Subramaniam https://www.amazon.co.jp/dp/4873117046/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Y0ZJEbMJA8738

2020年4月7日火曜日

ビットコインはチグリス川を漂う――マネーテクノロジーの未来史

ビットコインの本ではなく、マネー自体の未来を考えている本。

マネーとは
計算単位であり、貯蔵手段であり、交換媒介物であり、支払い繰延手段である。

Bank4.0での第一原理と近い。

お金が今の形になったのは、ここ100年くらいで、実は歴史は浅いので、変わる可能性は大いにある。

中央政府が発行する通貨発行益を手放さない可能性もある。
また、マネーに匿名性が必要とされるかも?しかし、匿名性はあまり重要ではなさそう。
現金を使うのは、貧困層だけになるだろう。

電子化、キャッシュレス化が進む中で、ビットコインのような特性のものが必要とされるだろうということが論じられている。


ビットコインはチグリス川を漂う――マネーテクノロジーの未来史   デイヴィッド・バーチ https://www.amazon.co.jp/dp/4622086948/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_oLiJEbDH9YKA4

アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム

アントフィナンシャルの成り立ちについて書いてる。
いまでいうFinTechの走りだが、彼らはTeckFinであり、あくまで技術を提供する会社という意識らしい。

もともと、金融業で儲けようというよりは、アリババで決済に課題があり、それを解決するためのアント・フィナンシャルだった。
決済をスムーズに行うための信用が鍵になっていた。信用をアントフィナンシャルが保証することでアリババでの決済をスムーズなものにした。

ニーズから自然と生まれたという印象で、現在のFinTechとは少々印象が違う。

取引の信用問題の解決から、小口事業屋への融資などがスタートしている。
それらもやはりニーズありきだ。
QRコード決済もクレジットカードが無いから生まれた面もある。

もともと信用情報を提供することで市場での取引をスムーズにした面があるので、信用スコアなども自然と浸透したのだと思う。

現在の日本の状況等はだいぶ違う。

アリペイなどとの競争を見るとニーズからスタートしたのではないようにも思えるが、完全にユーザーニーズを満たすために生まれたのであり、だからこそ広まったのだなと思わせる。

やはり第一原理を考えるという基本的な姿勢が重要だと教えてくれる。良い本。

アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム   廉 薇 https://www.amazon.co.jp/dp/4622087758/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_RchJEbVWSJGSA

BANK 4.0

未来の銀行がどの様になるかを論じている。
どのような業界も第一原理があり、それを満たす。更新する。より良い状態にすることで世の中を席巻できる。
バンキングの第一原理とは

  • 貯蔵価値:貨幣を安全に貯蔵する能力(投資含む)
  • 資金移動:お金を安全に動かす能力
  • 信用アクセス:必要時にお金を貸す能力


  1. お金を安全に預かってもらいたい
  2. お金を迅速に贈りたい
  3. 将来のために夢のために目的のためにお金をためたい
  4. 雇用者への賃金の支払いをしてもらいたい
  5. 必要なものを買うお金をもっていないので短期融資がほしい
  6. 社員に給与を払いたい
  7. 家を買いたい
  8. 請求書の支払いをしたい
  9. 外国にいるときの支払いをしたい
などの欲求を満たすことが大事

規制当局はKYCに頭を悩ませるだろう。IDの概念が変わる可能性がある。


など、前半が非常に面白い。
後半はIoTとか自動化とかAIとか著者の妄想も結構はいっているので、前半の規制当局のところまでで読むのは良いかもしれない。

信用アクセスは、AMLや規制当局との関係があるが、どちらにせよマネーが変わるよ言うことは、IDのありようが変わる可能性を示唆している。という点で一読の価値のある本だった。

BANK4.0 未来の銀行   ブレット キング https://www.amazon.co.jp/dp/4492654860/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_FbeJEbHS6E9F2

カンバン仕事術

ストーリー仕立てになっていて、わかりやすいです。

チームの運営がうまく行っていない時に、立て直しの手段として使うのに良さそう。
ただ、人間関係まで壊れていないチームに限るとおもう。
お互いに嫌い合っているような場合には、そもそも何をやっても無駄だけど、このような手法も使えないと思う。

紙で行うことで、整理されるし、一体感も多少は出るのでやるのはあり。
ただ、大抵の場合はチームの運営がうまく回り始めると紙ではなくJiraなどで管理したほうが効率的だったりする。
スタートアップやそれと同等規模の人数のプロジェクトに限って提供すべきかなと思う。

また、チームの誰かがファシリテーターをやるのではなく、外部からファシリテーターを頼むのが良いと思う。ファシリテーションしながら計画も立てながらというのは、かなりなれていても難しいと思う。

カンバン仕事術   Marcus Hammarberg https://www.amazon.co.jp/dp/487311764X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_KycJEb1MMT9SY

Deep Learning Javaプログラミング 深層学習の理論と実装

悪い本ではないと思うけど、そんなに刺さる内容の書いてある本でもなかった。
Deep learingをこれから本格的に自分で実装しようという学生向けという感じ。
ある程度知っている人や、中身の研究をしたいわけではなくて応用がしたいだけの人にとってはどちらも物足りない内容となっている。

最後の方の著者の意見については面白い部分がある。
ディープラーニングでも層の設計やパラメーターのチューニングが必要で、魔法ではない。
現実の問題を解く際にはディープラーニングを利用するよりもベイズ、協調フィルタリング、サポートベクターマシンなどの既存の手法を用いるほうが良い結果がでる。
など、実際に、機械学習に実務で取り組んだことがあるのだなと感じる率直な意見だと思う。


Deep Learning Javaプログラミング 深層学習の理論と実装 (impress top gear)   巣籠悠輔 https://www.amazon.co.jp/dp/4844381288/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_CfcJEbXA4NAVW