2021年5月3日月曜日

数学に魅せられて、科学を見失う

 かつて物理を学んだ身からすると現在の状況に悲しみも感じる内容となっている。

科学は実験により検証されて初めて理論が価値のあるものになるが、実験自体が難しかったり、高価だったりで、理論と実験の検証というイテレーションが高速に回せなくなった現代の高エネルギー物理学では、理論の評価がもっぱら専門家(同僚)からの承認になっていて、科学的な価値の追求をしているとは言い難い状況になっているようだ。

もともと、実験結果というものも人間のバイアスとは無関係ではなくて、すでに正しいらしいと考えられている値に寄せていってしまうところがある。実験がたくさんできれば、そういうところも是正されやすいのだろうけれども、高エネルギー物理学では難しい面もある。

また、現代では研究者は論文を出してコミュニティから認められる必要があるため、はやりのテーマに人が集まりやすく、テーマ自体に間違いがある可能性があっても、コミュニティ全体が間違った方向に進み続けているといった危険性もある。

そして、30年近くほとんど目立った成果が無い状況となっている。

確かに、自分が学生の頃から超弦理論はあったと思うし、それについての実験も行われていたと思う。

それらが、科学者の妄想に過ぎない可能背もあるし、それを疑うのが科学的な姿勢といえると思う。

本書の中でも、火と水と土などを元素とした説明で自然が記述されている時代があり、もっともらしく信じられていたわけだが、現代の理論も未来から見れば、同じように馬鹿でたものである可能性もあるのだ。

2021年4月28日水曜日

ユニコーン企業の秘密

 面白い本だし、手軽に読めて良い。

ただ、内容的には昔ながらのマネージメントの本に書かれていることが書かれている感じがして、特別に新しいことがあるわけじゃない。

アジャイルの先に言っていると本の中では言っているが、昔からのソフトウェが企業のマネジメントかも。

心理的な安全性を確保する

ルールではなく判断基準で管理する

ミッションを与えて、チームに判断させる

など、

スクワッド、チャプター、ギルドなどの人のまとまりの単位は役に立つ考えだと思う。

ちょっと思うのは、そもそもうまく行っていない企業の場合は、ミッションが無い。目標がない。という状態で、そのために判断基準が作れなくて、タスクを食う機械になってしまうのだろうかと思わないでもない。

2021年4月14日水曜日

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書) 新書

 これは、読んだほうが良いやつだなと。

組織の立て直しの際には、中央銀行の総裁であっても自分で手を動かして、課題を解決していくものだし、その実務能力が必要でかつ、組織掌握なども必要ということだ。

学びが多い。人は好きでも信用はしすぎずに、保険をかけるなどしている。

また、とにかく調べ尽くしているなと思った。記述がとにかく詳細で、繰り返しの内容がほぼないし、内容が濃い。

とにかく現状を調べ尽くして、それは資料は当然として、人にあって目的意識を持って知りたいことを知りつくそうとしている。

その結果として、関係者の思惑が見えてきて、それに対する対処もできてくるという感じで、とにかく対話を通して人も含めた事象を知りつくそうとしているなと。


また、ルワンダの虐殺等についても記述してあり、wikipediaでは、簡単なことしか書いてないが、最終的に虐殺をした側が政権をとったのではなく、多数が殺害された側の民族が外国からの武器援助(虐殺前からあった)により実質的に軍事政権を作り最終的には独裁へと進んでいっているのがよく分かる。

当たり前であるが、単純なことではないというのがわかり、非常に興味深い。

2021年4月12日月曜日

会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方

本当に基本的な内容を繰り返し説明する内容となっている。

正直ちょっと物足りない。

クイズはあってもいいが、決算書についての詳細な解説をメインにしてくれるともっと面白かったと思う。

わかった気になるとは思うが、これを読んだところで特に応用が効くようになるわけではない。

すでに決算書を読める人の娯楽用かなという印象です。 

2021年3月19日金曜日

リファクタリング 既存のコードを安全に改善する

 良い本だともいます。

かなり丁寧にリファクタリングについて解説してくれています。

ただ、これ参考にすべてを手動でリファクタリングすることは少ないのではないかと思います。

最近のIDEはリファクタリングの機能もあるので、まずはIDEの機能やツールを調べてみるのが良いと感じます。

この本に書いてあることを参考にしつつ、それが実現できそうなツールを探す。

というのが現実の行動になるのではないかと思います。

なので、細部まで細かく読み込まなくても概要だけ掴んでIDEの機能を調べるほうが良いかもしれません。

2021年3月17日水曜日

ディープラーニングと物理学 原理がわかる、応用ができる

 内容が高度すぎた。

学生時代の数式をなんとなく覚えてはいるので、物理とディープラーニングが関係があることは理解できるが、これを読んだところで応用研究が始めれるわけではない。

ディープラーニングか物理を真剣に研究している人でないと読んでも意味がなさそう。

2021年3月8日月曜日

Webブラウザセキュリティ Webアプリケーションの安全性を支える仕組みを整理する

 新しい出版社からだた本ですね。

Web系の企業にいるし、かつてはブラウザを作る会社にいたのにセキュリティのこと何もわかってなかったと思いました。

良書です。

網羅的にWebのセキュリティ全般について書かれているというよりはタイトルの通りブラウザだけに限定しています。

ただ、そのため内容が読みやすいです。

脆弱性についてもきちんと説明してありますし、それらに対してブラウザ自体はどのような対策や利便性を損なわないための迂回方法を提示しているのかなどがわかって良いです。

HTTPのヘッダーにdomainなどを入れることで安全にクロスオリジンでのやり取りを可能にする方法などが書かれているし、XSSを回避する方法など細かく書かれている。

アプリを作成する際には、基本的にはセキュリティの専門家に診断をお願いすることになるケースが多いと思うけど、知っていて損はないことが書いてあるし、なんとなくこんな脆弱性があったような。。。みたいな記憶があるだけでも違うと思う。

フロントエンドに携わらない人も一度読んだほうが良いのではないかと思います。