2021年4月14日水曜日

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書) 新書

 これは、読んだほうが良いやつだなと。

組織の立て直しの際には、中央銀行の総裁であっても自分で手を動かして、課題を解決していくものだし、その実務能力が必要でかつ、組織掌握なども必要ということだ。

学びが多い。人は好きでも信用はしすぎずに、保険をかけるなどしている。

また、とにかく調べ尽くしているなと思った。記述がとにかく詳細で、繰り返しの内容がほぼないし、内容が濃い。

とにかく現状を調べ尽くして、それは資料は当然として、人にあって目的意識を持って知りたいことを知りつくそうとしている。

その結果として、関係者の思惑が見えてきて、それに対する対処もできてくるという感じで、とにかく対話を通して人も含めた事象を知りつくそうとしているなと。


また、ルワンダの虐殺等についても記述してあり、wikipediaでは、簡単なことしか書いてないが、最終的に虐殺をした側が政権をとったのではなく、多数が殺害された側の民族が外国からの武器援助(虐殺前からあった)により実質的に軍事政権を作り最終的には独裁へと進んでいっているのがよく分かる。

当たり前であるが、単純なことではないというのがわかり、非常に興味深い。

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