2024年8月28日水曜日

バリ山行

 芥川賞を受賞した本であったので、何気なく手に取って読んだ。

芥川賞なので面白いということはないが、現実の中年の人間の心のうちが描かれている。

よくある話ではあるが仕事場でのゴタゴタや意味がないようなことに時間をかけていたり、不安に駆られたりするが、そういった不安からくる見苦しい行動を見せない人間に嫉妬している中年が描かれている。

だが、変わった人間が特に幸せになるわけでもなく、日常が続いていく。主人公が変わった行動をとるようになるが、それでも日常はあまり変わらない。

現代の労働者の苦労とよくある心のバランスの取り方が描かれているが、それが評価されたのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿