2021年5月10日月曜日

マンガでやさしくわかる学習する組織

マンガ部分は少ないです。ほぼ文章。

タイトルで気軽に読めると思いましたが、実際は中身がちゃんとしてました。逆に良かったです。

①複雑性を理解する力「システム思考」

②共創的な対話を展開する力「メンタルモデル」と「チーム学習」

③志を育成する力「自己マスタリー」と「共有ビジョン」

これら統合的に伸ばしていくことで学習する組織となっていく。


システム思考のどの段階にあるか?

出来事に対して反応的に対処しているだけ:できごとのレベル

問題の発生パターンを認識して計画的な対策が出来始める:パターンのレベル

問題発生そのものを防ぐように、根本原因を明らかにして対処する:構造のレベル

関係者全員に当事者意識が芽生えて対応策が各所から出始める:メンタルモデルのレベル

システム思考で重要なことは、ステークホルダーの相互作用に注目すること。

具体的な演習として以下を行う

1)あなた自身が解決を願いながら、なかなか解決できない問題をテーマに選ぶ
2)そのテーマに関して、図2‐11のテンプレートを使って、次の要領(図2‐10)で4つあるマスに箇条書きで書き込む
3)できあがった図の中で、関係者の認知や行動が絡む矢印に注目する
4)問題についてあらためて考える
5)働きかけを検討する




メンタルモデル

メンタルモデルは、簡単に行ってしまえば思い込みに相当する。
うまく行かないことやすれ違いの際には、前提条件の違い等が存在する。前提条件を引き出す方法としては、こちらの前提条件や行動の方針について、予め伝えてから行動を起こすのがよい。
このときに、前提条件に齟齬があれば修正が可能となる。以下に、改善の際の具体例とテンプレートを載せておく


チーム学習のときに重要になることが
  • メンタルモデルの保留
  • 視座の転換
  • 手放す
がある。

メンタルモデルの保留とは、思い込みや前提条件を忘れることだが、方法の一つとしては、意見を仮説として提示することがる。話し合いが活発でなく遠慮している場合には、遠慮しているようだし突っ込んだ話をしてみようと促すのも良い。

視座の転換とは、相手の立場にたったり全体を俯瞰した意見を言うなどがある。
相手の言っていることを理解した上で、自分の言葉で言い直すとかするといい気がする。

手放す、というのはトレードオフで、目標やビジョンなど何かしらを諦めることになる。


自己リマスタリー
何かしらの分野のマスターになるために自分自身を変化させていくこと。
何か課題があるときに、目標をなし崩し的に変えたり、反対の欲求を言い訳にしたり、ただ頑張ったりするのではなく、現実を浮き彫りにして行動決めていくこと。
(1)自身に内在する強みを知る
    自分が輝いているとき
(2)自分の心から求める未来を克明に描く
    人生で成し遂げたいことを成し遂げた様子
(3)現実をありのままに見る
  • 私のビジョンは何か?
  • そのビジョンに対して、今どのような現実があるか?
  • ビジョン実現に向けて何が促進要因となるか?何が阻害要因となるか?・自分の持つどのような強み(能力、経験、資源)が、促進要因を強化し、阻害要因を解消するのに役立つか?
  • ビジョンの実現に向けて、どのような能力や経験を培う必要があるか?どのような資源が必要となるか?
  • 望ましい能力、経験、資源の獲得に向けて、自分の持つどのような関係性や組織との関わりが有用か?
  • どのような支援(財務的、物理的、精神的、知的など)が必要となるか?

共有ビジョン

学習する組織の実践ステップについて
これをすすめる上ではリーダーシップが重要だが、それには種類がある。

各リーダーはオーバーラップする部分もあると思う。
現場リーダーとネットワークリーダーがオーバーラップしたり、ネットワークリーダーと役員リーダーがおバーラップしたり。
現場リーダーやネットワークリーダーにはコーチがいるのが好ましく、役員リーダーがそれをするのがよい。







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