2020年3月10日火曜日

China 2049

アメリカの中国に対する見方や評価について、いかに誤解があり間違っていたのかをひたすらに語り続ける本。

具体的な数字などはないが、定性的な評価は納得感があるし、現実の中国の行動を明らかにしてもいると思う。
中国という国家に対する見方も変わる。

特に、中国内部において、戦国時代の戦略等をきちんと分析して活かそうとしている。また、その期間が西洋的な観点から見ると異常に長いということだ。
それを本書ではマラソンと読んで100年の計画としている。

実施問題、中国の本というのを読める人はほぼいないし、翻訳された本が市場に出回ってもいないので、中国の常識や思想みたいなものを理解してる人は西洋文明にはいないように感じる。
勝手に西洋的な常識で動いているのだろうと勘違いしては行けないと教えてくれる。

詳細がわからないまでも、そういった西洋の常識とは違う常識で動いている国家がいるよ言うことが示されているという点で読む価値はあると思う。

また近代の中国はロシアや日本の失敗から学んで、経済的にも成功を収めているというのは非常に面白い。
ロシアの国営企業を二束三文で売り払って、一部の金持ちを生むようなこともしていない。
未だにたくさんの企業が国営で、ファーウェイもそうだという事は気に留めて置かなければならないと思う。

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