半導体やソフトウェアにかかわるのであれば、必読であると思える。
どのように半導体産業が発展してきていて、各国の関係がどうなっているのかがわかる。
半導体をくみ上げるには地球規模での協力体制が必要で、そのすべてを西側諸国が掌握している。また、半導体は戦略物資で戦争の火種にすらなりうるものだ。エネルギーに近い。
半導体のあるなしで、戦争の勝ち負けが決まるからだ。
そして、アメリカが半導体のすべてを牛耳っているわけではないけれども、サプライチェーンを作り上げて、半導体を設計するソフトウェアや技術をすべて持っている。
日本がソフトウェアでアメリカに勝てないわけだと痛感する。
アメリカは、アプリケーションを作っているような企業でも、半導体の設計のような低レイヤーを把握しているようなコミュニティーがあって、アプリケーションを作っているようなひとの隣の部署だったりするわけだ。
最適化やそもそもの発想がアプリケーションだけを作っている日本とは根本的に異なると思う。