2018年4月29日日曜日

宇宙に命はあるのか

表紙が漫画絵なので損しているなという印象であるが内容は宇宙開発の始まりの物語になっており読み応えのあるものになっている。
第二次世界大戦とその後の冷戦の中で宇宙に行くためのロケット開発が行われていたわけであるが、政治的な目的としては常に軍事であったものについて、科学者はそれに協力しつつ自分たちの宇宙開発のためにそれを利用したというような構成になっている。

それにしても1969年というコンピュータも貧弱でインターネットもない世界でよく
月に行って帰ってこれたなという感じだ。アフリカ大陸の何処かにいる2匹のライオンが、GPSもなしに待ち合わせ通りに出会う。というのを読んだだけでも無理だと思ってしまう。鳥は翼で空を飛ぶ。人はイマジネーションで月に行く。というのが印象的である。

後半は宇宙開発の近年の部分についての紹介になっており、惑星の写真で亀裂のようなものが見えたら、液体が惑星にあって、その表面を氷のようなものが覆っていてヒビが亀裂に見えるのだというのが印象的であり、写真を見ただけで今後は内部に液体があることが想像できるのは面白かったが、やはり前半のほうが内容が濃いように思える。

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